school bus

アメリカ郊外は車社会である。
日本のように徒歩で小学校に通う習慣はない。
school busで通うのだ。
黄色で、トラックのようなエンジンルームを備えたschool busだ。
下校の時も利用していたはずだ。
あまりにも日常的に利用していたので、逆にこれといった特別な記憶はないのだが、
一つだけよく覚えているエピソードがある。

アメリカには夏時間がある。
夏になると1時間だけ時間を先に進めるのだ。
仕事を1時間早く終わらせて、早く帰宅して家族との時間を大切にするということらしい。
1時間進めるということは、学校も1時間早く始まるということだ。起床も1時間早くなる。
夏時間に突入したその日は時間に気を付けなければならない。
おそらくそういう日だったと思うが、ある日 school bus に遅れそうになった日があった。
school busの最寄りのバス停は、Loftyview Dr.の家と同じ側の奥(公園側)にあった。
そっちに向かって弟と一緒に走っている最中に後ろから school bus が来てしまった。
必死に走ったが追い抜かれ、絶望しかかっていたところ、school bus が止まった。
ドアを開けてくれて、何とか乗車できて、学校にも間に合った。
この一件のおかげで、バス停の大体の位置を今でも記憶している。