Jogathon

今までJogathonがどこまで一般的なものなのか知らなかったが、
さっき検索してアメリカではかなり一般的なイベントであることを知った。
要は寄付金を募るチャリティーである。
記憶しているのは Vista Grande School でのイベントだったので、
もしかすると、この学校だけのイベントなのかとも思っていたが、実は全米的なイベントだった。
名前は想像が付くと思うが、jogging と marathon を組み合わせた造語だ。

 

仕組みはこうだ。
まず、事前に生徒がトラックを一周するごとにいくら寄付するかということを、
学校と保護者との間で約束する。(おそらく契約)
そしてイベント当日は校庭のトラックを走り、1周ごとにスタンプをもらう。
生徒はスタンプをもらえるのが嬉しくて、頑張って走る。
校庭のトラックは意外に小さくてどんどんスタンプをもらえる。
時間内に何十周も走れた。
生徒はそれで満足だが、保護者は成績に基づいて寄付しなければならない。
喜んで押されまくったスタンプが、集金のための証拠になるのだ。

 

当時母が言っていたのは、日本人の保護者の中にはトラブルになる人もいた。
事前の契約では、1周ごとの寄付額を記入する。
しかし寄付の総額を記入するのかと勘違いしたり、
何周くらい走れるものなのかという相場を知らなかったりして、
法外な寄付金を要求されることがあるとのことだった。
保護者との契約では、何ドル何セントと2ヶ所書き込むようになっていたので、
最低1ドルなのかと思って「$ 1 . 00」と書き込むだけで、(下線だけ引いた空欄の上に書き込む方式をイメージした)生徒が50周走れば寄付額は50ドルにもなってしまう。
50周くらいは走っていたような気がする。
1ドルならまだ良くて、気軽に色を付けるととんでもない出費になってしまうのだ。
寄付総額と思って気安く記入すると、その何十倍も請求される。
そういう可哀想な日本人家庭がそこそこあったはずだ。
今もいるかもしれない。

 

Jogathon を校庭のどこでやったか、
どこでスタンプをもらえたか、ということまで記憶している。

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Vista Grande Schoolの記憶の中のレイアウト。一番下が Jogathon用のコースとして使われていたエリア。校庭の一部なので芝のはずだが、ちょっと草が深かった。あまり手入れが行き届いていなかった気がする。スタンプはJogathon用コースの左上の方で押してもらえた。