昼食

Walteria Elementary School では lunch boxを持参した記憶があるが、
Vista Grande School では食堂で食べた記憶がある。
Vista Grande では食堂のことが多かったのは確実だが、
Walteriaではどうだったか、あまり自信がない。
lunch boxを持参していた時期があるのは間違いない。
Walteriaでは、昼食の時は国旗と州旗を掲揚している広場の辺りに移動した気がする。
(英語の特別教室もこの広場の近くだった。)
アメリカ人のクラスメイトの中には、非常に粗末な lunch の人も多かったのを記憶している。
リンゴだけとか、サンドイッチだけとか、バナナとリンゴだけとか。
ベンチへ移動している最中に、lunch boxからカランコロンと音がするので
普通のlunchではないだろうとは思っていたけど、
本当にそれだけ?と思うことがあった。
アメリカのリンゴは日本のものよりかなり小さい。
サンドイッチもパンによるけど、日本のものより小さいものも一般的だ。
バナナは電話の受話器に見立てて、ひとしきり遊んだあと食べる。
アメリカ人の中には、子供でも顔にシミが点々としている人も多かった。(お年寄りにできるシミとはまた違うもの)
鼻から頬にかけてシミが点々と入っていた。
日本人ではあまり見ない種類のものだ。
食事に問題があるのか?と感じた。
自分の弁当がどうだったかは覚えていないが、米中心だったのはないか?
当時はおにぎりに馴染みのないアメリカ人が大半だった。
海苔がとにかく不評で、黒い塊が何とも言えず不気味に見えたようだ。
どこまで本当の話か知らないが、飛行機の中で落としたおにぎりが転がったら
皆逃げ出したという話を聞いたことがある。
アメリカ人にとって、黒い塊というと、爆弾をイメージするのかもしれない。
アメリカのアニメ(cartoon)では、爆弾は黒くて丸いものとして描かれる。

 

Vista Grande では、おそらくほぼ100%食堂を利用していたと思う。
1食$1.25だった。
そもそもどうやって昼食の時間に突入するのか、それも覚えている。
お行儀良くしているグループから昼休みになるのだ。
直前の授業の都合でグループになっていたのか、普段からグループになっていたのか、
それはよく覚えていないが、昼食の直前にはいつもグループになっていた。
1グループは5,6人くらいのメンバーからなり、みんなの机を寄せて島にしていた。
直前の授業が終わったら、お行儀良くする。
お行儀良くとは、机の上の物を仕舞って机の上に何も乗っていない状態にし、
その机の上で手を組んでfreezeする。
日本だったら手を膝の上に置きそうなものだが、アメリカでは手は机の上だ。
肘を張って両肘を机に乗せ、両肘から上を机の上で一直線にする感じ。
手は軽く握って重ねる。(組んだかもしれない。)そしてスマイルを浮かべれば完璧だ。
アメリカ人は子供の頃からスマイルを浮かべるのに慣れている。
実はここまでの動作を皆、瞬時に行う。
食堂の前は大行列になるので、一刻も早く教室を出て並ばないと出遅れるのだ。
2つあるドアのうち、食堂に近いドアの前に先生が立ち、1つ1つグループを指名しては昼食にしていいと指示するのだ。
しかし、これが結構勿体ぶるのだ!嫌がらせのように。
もうみんな完全に臨戦態勢に入っていて、お行儀のいいスタイルで微動だにしていないのに、
先生は深刻で難しい顔をして、じゃあグループ〇〇などとゆったり指名するのだ。
この数秒の差が食堂の順番に大きな影響を与えるのに・・・
めでたく自分のグループが指名されると、大急ぎで食堂に急行する。
いつも大行列だった。
すんなり昼食にありつけることは殆どない。
列に並びながら近くの知り合いとお喋りしたり、1ドル札と25セント硬貨(quarter)を見せ合いっこしたりしていた。
1食の料金は $1.25なので、みんな1ドル札とquarterを握りしめていた。
1ドル札のどこにマイクロ文字があるとか、どこに小さな虫みたいなものが印刷されているとか、
中央左の大きなアルファベットを確認し合うとかが日課だった。
1ドル札には中央左に目立つようにアルファベットが1文字印刷されている。
パターンはAからLまでの12種類しか見たことがない。
しかも何故か"L"が圧倒的に多かった。毎日確認していたので間違いない。
これはLos Anageles特有の事情だと思う。
地域によって違うのではないか。
今も"L"が圧倒的に多いのかどうかは分からない。
毎日食い入るように1ドル札を見ていた。
行列は食堂の外まで延々と続く。
行列が食堂の中に入ると、1ドル札とquarterをそれぞれ別の箱に入れる(というか乗せる)。
一応番している大人がいた。
これで支払い完了。
食事の乗ったトレイを持って、中庭のベンチに座って食べる。
中庭には大きな木があって、一度鳥のフンが肩に落ちたことがあった。
食べ物に落ちなかったのは不幸中の幸いだった。
僕は嫌いな食べ物は全くないので、何でもおいしく頂いた。
中でも一番好きだったのは、mashed potato with turkey sauce だ。
これははっきり覚えている。
蒸して潰した白っぽいポテトに、ベージュ色のturkeyソースをかけたものだ。
turkeyのソースが美味かった。
turkey と言っても、固形物は少ししか入ってなかったが。
これはいつもトレイの小さなくぼみに入っていた気がするので、side dishだったと思う。
最後に食べたのは36年前。帰国してから1度も口にしていないはず。
また食べてみたいな。

 

昼食のあとは昼休み。
これについては別途書く。